最近思うこと

2009年10月28日
学校での発表のために夏目漱石の本を6冊ぐらい買ってちょいちょい読んでます。
前から思ってたけど、やはり、なんだろう登場人物にシンパシーを感じるね。
実行が伴わない、ただ何かこう考え続けている。そういう小説。
その考えていることというものは、例えば未来への発想といったポジティブなものよりはもっとネガティブな部分なところなわけだ。
そして小説の形が解決を導くものではなく、精神分析を徹底している所で完結している点が、より自分を不幸にしている気がする。
とはいっても、自分は性悪説信じてるし、他人が何言おうと最終的には自分が何かしなければ、どうにもならないって思ってるから、解決に導いたとしても、何ら自分にとってプラスにはならないだろうな。
ただ、今よりも気分はいいだろうな。その程度だ。あの終わり方は普通に読んでて自分の中に毒をためこんでいるようなものだ。だけど好きだから仕方ない。これは笑えない。
もう少し漱石の小説の所で思うところをいえば、自分の持つ性格の本当のところはかなりネガティブだ。広い展望というものも全く見えないし、見ようとする気概もあまりない。だから自分は非社会的な人間だと思ってる。
そして、はっきりと明るいものは現実にはない。物語とはそこが明らかに違う。
ただ真摯なものというものは持ってるつもりで、そんなものでしか自分を武装できない。
いっそのことアフリカのど真ん中にでも叩き込まれて四苦八苦しながら考える余地を無くしたほうがどれだけ楽かと思う。
本当漱石さんの小説はいい小説です。いやマジでね。
ネガティブにはならないけど孤独にはならないからね。シンパシーを感じるだけましだ。
あぁ、仕事だ。また明日。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

最新のコメント

この日記について

日記内を検索