夏目漱石『門』について その1
2009年12月29日『門』という作品は如何様にも読み取れる。
例えば、仲むつまじい夫婦という視点に重点を置ける作品でもある。
一方で世間と断絶した、暗い日々を送る夫婦という視点を重点における作品でもある。
夫婦をポジティブな方向に、またはネガティブな方向にどちらでも読み取れる。
だから、大局的にこの作品を見ようとしたら、かなり多角的な見方が必要だ。
また、結論を語ろうとしても、これは暗い話だ明かるい話だと断定的に決め付けるのはかなり難しい。
そう考えていくと、とりあえずポジティブだ、ネガティブだとかいう話をする前に、明と暗の二項対立の軸となっているのは何かと考えてみることが先決じゃないかと思う。
その二項対立の軸となっているのは、個人主義だ。
例えば、夫婦が個人主義という思想を貫き通した達成感の喜びの作品として『門』を見ていくと、これはポジティブに方向に動く。
逆に個人主義にまつわる人間関係の問題である「公と私」や「私と私」に悩む夫婦として『門』を読んでいくと、これはネガティブの方向に動く。
じゃぁ、漱石の個人主義ってどんな考えなのだろうか。
この作品を読むにはそこから始めるのがいいんじゃないかと思う。
次回に続く。
例えば、仲むつまじい夫婦という視点に重点を置ける作品でもある。
一方で世間と断絶した、暗い日々を送る夫婦という視点を重点における作品でもある。
夫婦をポジティブな方向に、またはネガティブな方向にどちらでも読み取れる。
だから、大局的にこの作品を見ようとしたら、かなり多角的な見方が必要だ。
また、結論を語ろうとしても、これは暗い話だ明かるい話だと断定的に決め付けるのはかなり難しい。
そう考えていくと、とりあえずポジティブだ、ネガティブだとかいう話をする前に、明と暗の二項対立の軸となっているのは何かと考えてみることが先決じゃないかと思う。
その二項対立の軸となっているのは、個人主義だ。
例えば、夫婦が個人主義という思想を貫き通した達成感の喜びの作品として『門』を見ていくと、これはポジティブに方向に動く。
逆に個人主義にまつわる人間関係の問題である「公と私」や「私と私」に悩む夫婦として『門』を読んでいくと、これはネガティブの方向に動く。
じゃぁ、漱石の個人主義ってどんな考えなのだろうか。
この作品を読むにはそこから始めるのがいいんじゃないかと思う。
次回に続く。
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